realmeは2024年11月4日に「realme GT7 Pro」を中国で発表しました。本機はモバイル向けプロセッサ最強と謳われる「Snapdragon 8 Elite」を搭載しており、その性能に注目が集まっています。本記事では発表された内容をまとめることを中心にご紹介していきます。
まずは仕様を確認していきましょう。
SoC | Snapdragon 8 Elite |
ディスプレイ | 約6.78インチ LTPO OLEDディスプレイ リフレッシュレート120Hz HDR10+, 2000 nits (HBM), 6000 nits (peak) |
メモリ/ ストレージ | 12GB/256GB, 16GB/256GB, 12GB/512GB, 16GB/512GB, 16GB/1TB UFS 4.0, RAM LPDDR5x |
リアカメラ構成 | 50MP(広角), f/1.8, 24mm, 1/1.56″, PDAF, OIS, SONY IMX906 50MP(望遠), f/2.7, 73mm, 1/1.95″, PDAF, OIS, 3x optical zoom, SONY IMX882 8MP(超広角), f/2.2, 16mm, 112˚, 1/4.0″, 1.12µm |
OS | Android 15, Realme UI 6.0 |
サイズ | 162.5 × 76.9 × 8.6 mm |
重さ | 222.8g |
バッテリー | 6,500mAh(120W急速充電対応) |
特徴 | ・IP68/IP69防水防塵 ・超音波式指紋認証 ・顔認証 ・価格:3599元(日本円で約7.7万円相当) |
上述の仕様表にも載せていますが、本機のSoCにはQualcomm社の最新チップセットである「snapdragon 8 Elite」を搭載しています。「snapdragon 8 Elite」のAntutuベンチマークのスコアはなんと驚異の300万点超え。昨年のハイエンドチップであった「snapdragon 8 Gen 3」は約220万点なので、その進化は劇的なものになっています。
そんな高性能なチップを搭載すれば本来は値段が恐ろしいことになるはずなのですが、価格は3,599元(日本円で約7.7万円相当)。一体どうなっているんでしょうか・・・。昨今のトレンドはほぼ網羅しており、かつIP68/IP69防水防塵対応というのはコスパが良いというレベルを超えています。
こういった機種にありがちなのは発熱問題です。原神をはじめとするスマホゲームの3D処理には高負荷がかかり、その結果スマホの裏面が熱くなり、電池が急激に消耗していくということがよく起こります。近年はSoCの当たりハズレに関係なく冷却機構をどこまで採用することができるかもスマホのトレンドの一つになっています。
大丈夫そうですね。最高画質で120fpsモードで使用した際も、最大温度は39.9℃であったとのことです。日常的な使い方であれば何も恐れることはなさそうです。
大部分の仕様は総じて最強と言っても過言ではないと思います。ただし、カメラについては少しだけ他機種と比べて劣っているかもしれません。
まず、採用しているセンサーがSONYのLYTIAシリーズではないことが挙げられます。昨今のハイエンドスマホで特に広角レンズに用いるセンサーにはSONYのLYTIAシリーズを採用している機種が多いです。先日発表された「vivo X200 Pro」もLYTIAシリーズの最新センサーである「LYTIA818」を採用していました。
一概にセンサーだけで語ることはできませんが、画質の差というものはそこから生まれていきます。作例を見てみると、多少ブログに載せたことで解像度は落ちていますが、色合いが全体的に黄色が強く、赤と青が弱い印象で、彩度とディテールが欠けているように見えます。
綺麗なんですが、「vivo X200 Pro」や「Xiaomi 15 Pro」の作例と比較するとかなり見劣りします。このことから、普段利用をブラウジングやゲームなどに限った場合は神機種となりますが、一方でカメラもこの一台で楽しみたい、という方は一旦立ち止まってよく考えたほうが良いかもしれません。
日本の技適はないようです。一方対応バンドについては幅広く揃えられており、日本の主要キャリアで利用されているバンドはおおよそ網羅できているようです。
「snapdragon 8 Elite」を搭載してながら約7.7万円に価格を抑えたことは驚異的です。前述の通り、普段使いやゲームでの利用がメインとなる場合はかなり有効だと思います。あまり述べていませんでしたが画面の最大輝度も6,000nitと、正直意味わからないレベルで明るく、外で使う時も何も気にすることはないと思われます。一方でカメラの画質については要確認、という感じなので、これから作例が多く出てくるでしょうから、その情報を頼りに購入を検討してみてはいかがでしょうか。